まずは体験から 長野市で思考力を育てるしょうざん教室
しょうざん教室の生徒でアメリカ在住のSちゃんのお母さんから、
Sちゃんが先日、現地の公立小学校で取り組んだ体験について教えてくれました。
それは「Candy donation」というものです。
ちなみにSちゃんは現地のmiddle schoolに通う11歳の女の子です。
日本であれば小学5年生ですね。
「Candy donation」とはアメリカに昔からある習慣ですが、以下のことを行います。
学校から、1箱(60本のチョコレートバー)以上のお菓子を買います。
それを売ります。
売切れなかったら、返品することもできます。
もちろん、自分で食べてもオーケー(笑)1箱60ドルです。
Sちゃんも1箱買いました。5箱買う生徒もいるそうです!
子供たちはそのチョコレートの箱を抱え、炎天下のなか、近所を回ります。
笑顔で買ってくれる家、呼び鈴を鳴らしても気配はあるが出てこない家、
人は出てこないが犬が激しく吠えている家、
「要らないわ」とやんわり言う家、無愛想に要らないという家、いろいろ…。
Sちゃんは汗だくで、緊張しながら呼び鈴を押し、
覚えたての「Would you like to buy chocolate?」を緊張しながら話し、
家々の応対に、一喜一憂していたと思います。
いかがでしょう?
つまりアメリカでは、小学5年生くらいの子供が「飛び込み営業」をするわけです!
日本であれば、ほとんどの大人が「飛び込み営業なんて勘弁してよ!」と敬遠するでしょう。
それを子供の時に経験できるなんて、しかもそれが昔からの習慣とは…
恐るべしアメリカです。
物やサービスを売る「営業力」って、社会を生きていく上で重要な能力の一つだと思います。
その資質を見定める経験ができるのは、
我が子の適性を考えなければいけない親としては興味深いですよね。
1本1ドルのチョコレートは決して安くはありませんし、夏に売るのも大変でしょう。
でもどうしたら多くの人に買ってもらえるかを、
考えながら、いろんな工夫を楽しめたら、良い経験になるでしょうね。
このようにアメリカの小学校では「体験での学習」を重視します。
校内の授業や行事、あるいは宿題でも、まずは体験させるのです。
それが良い・悪いは置いておいて、
これは日本の小学校との大きな違いの一つだと思います。
日本の小学校ではやはり机上の学習がメインとなるでしょう。
いかに沢山の漢字が早く正確に書けるか。
いかに沢山の計算が早く正確にできるか。
いかに九九や県庁所在地を早く憶えられるか。
こういうことばかりやっている日本の子どもたちはよく
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
と聞いてきますが、
アメリカのように体験を先にしてしまえば
そこに結びつくための手段として今この勉強をするんだ
と納得できるのではないでしょうか。
前述の「Candy donation」であれば
チョコを売った時にお金の計算もするでしょうし、
セールストークの正しい言語の言い回しを学ぶでしょうし、
初対面でのコミュニケーションの難しさを感じるかもしれません。
でもこの後に机上の計算問題をしたり
漢字の読みや意味を調べたり
地名やその場所の行き方を調べたりすることで
深く身になる学びができると思うのは当然でしょう。
私の哲学として
勉強は、人生を豊かにして幸せになるためにするのだと思います。
具体例を考えてみると
前述のセールスや営業職の仕事であれば
より多くの商品を売って、自分も周りもハッピーになるために
計算力や漢字や言語スキルなどの手段を駆使し
創意工夫することで目的を達成するのです。
しかし日本の子供たちは何のための手段なのかもわからないまま
ひたすらその手段を机上の上でやらされるのです。
そりゃ苦痛に感じて当然です。
手段は後からでもどうにでもなりますよ。
まずは体験してみて
それをもっと楽しみたい
自分の思い描く結果に到達したい
と思ってから手段となる技術的な所を学ぶ方が
深く理解し、知識も定着し
様々な所で応用しやすいと思いませんか?
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