「頭」を育てる
今回は「頭を育てる」についてお話しします。
おそらく多くの人が一番関心のあるところでしょう。
これは6~12歳に最も注力して行いますが、
目的は地頭を鍛えることです。
テストの点を上げることでも
入試対策でもありません。
脳のベースの力を高めます。
そのために複雑で繊細な思考回路を作ります。
この6年間の中で特に重要なのが
最初の3年間です。
この6~9歳は脳の神経回路が一気に発達するので
「ゴールデンエイジ」と呼ばれます。
そこで重視するのは
「具象物での回路作成」です。
つまり、様々な体験を実際の現物で
五感を使って、見て・触って・味わいながら行うことです。
ネットや2次元メディアからの情報ではなく
リアルな世界をゆっくり丁寧に自分のペースで体感するのです。
これにより思考力の根幹となる原型思考回路を作っていきます。
これを行わずに、いきなり学校や塾で机上の勉強をしても
言葉や文字から何のイメージも湧いてこないので
深い理解ができません。
深い理解が出来なければ、答えを探す「思考」という段階に進めません。
文章問題などで、どうしていいか分からず止まってしまう子
あるいは滅茶苦茶な立式をして、答えを出している子は
この具象体験が非常に乏しい場合がほとんどです。
逆にこの具象体験が豊富な子は
10歳くらいから、物事を抽象的に考えれるようになります。
いわゆる【10歳の壁】を乗り越えた状態です。
同時に4年生くらいから学校の勉強も
抽象概念を使ったものが少しずつ増えてきます。
そして中学生以降の学習は、ほとんどが抽象概念によるものになるのですが、
9歳までの具象体験が少ない子は
なかなか抽象概念ができるようにならないので
4年生くらいから学校の勉強についていけなくなる子が増えてきます。
これがいわゆる「落ちこぼれる」という現象です。
もっと具体的にいいますと
例えば
ひとり3個ずつのアメを5人分用意した経験のない子が
学校で3×5=15を九九の授業で言えるようになったとしても
どのような場面で使えばいいのかわからないので
実践も応用もできなければ、
文章問題でも活用できません。
せいぜい使えるのは算数の計算プリントくらいなので
九九を早く言えたり
計算ドリルが早くできたとしても
本当の学力としては、意味のないことをしていると言えます。
また6~12歳で上記のことに注力する際に大事なポイントは
その子のペースで
「ゆっくり・じっくり・丁寧に」取り組むことです。
この過程が非常に重要で
間違っても、「早く」やろうとしたり
同じようなことを何度も「大量」にやらせたり
答えが合っているかどうかという「結果」だけを見てはいけません。
楽しみ味わいながら様々具象体験ができれば
自ずと複雑で繊細な思考回路が出来てくるので
そのための時間を奪うような
無駄な学習(宿題など)
無駄な習い事
テレビやゲーム
などはどうしても減らさなければいけません。
その代わりに、外遊びやお手伝いといった
日常での具象体験を増やしましょう!
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