「心」を育てる

query_builder 2021/07/01
ブログ
情操教育 子育て 思考力

前回のお話しの続き

 

まず05歳で「心」を育てましょう。

いわゆる「情操教育」というやつです。

 

情操教育なんて聞くと、なんか難しそうに思うかもしれませんが、

やるべきことは「情緒の安定」と「感味力の育成」です。

 

まず情緒の安定とは、子供の心が安心・安全な状態にあることです。

なぜかというと、子供の心に不安や悲しみや恐怖がわずかでもあると、それが健全な頭や体の成長の阻害要因となってしまうのです。

これは最新のニューロサイエンス(神経科学)でも

「心理的安全性」という言葉を使って実証されています。

詳しくは『自立する子の育て方』という新刊の本で紹介されていますので、ぜひ読んでみてください。

 

とにかく乳児の情緒の安定がとても大事で、そのためにはまず親の情緒の安定が大切です。

子供は親の心の状態に敏感に反応するからです。

まるで感情そのものまでもコピーしているかのように。

だから、どんなに親が忙しくても、子供の前ではニコニコしましょう。

それができないなら、まず親がニコニコできる環境を作りましょう。

 

もう一つの「感味力の育成」ですが、

感味力とは「感じて味わう力」という意味の造語です。

別の言葉で言い換えれば、喜怒哀楽の「哀楽」の部分です。

つまり哀れむ力と、楽しむ力です。

 

哀れむ力というと、なんか変な感じがしますが、

要は、相手の気持ちがわかるかどうかということで、

コミュニケーション能力の根幹となります。

これを育てるには親子で哀しむ気持ちを共有すればいいのです。

例えば、

「飼っていた金魚が死んじゃったね…

可哀そうだったけど、一緒にお庭の土を掘って、埋めてあげようね。」

とういようなことです。

 

また楽しむ力とは

どんなことでも楽しめることができるようにすることで、

たとえ苦手なことでも、創意工夫で楽しめれば、

その子は大きく成長するのは間違いないでしょう。

これもそんなに難しいことではありません。

親子で遊んでいても、親が子供そっちのけで、

本気で転げまわったり、真剣に工夫してみたりして

とことん楽しんでいる姿を見せてあげればいいだけです。

その後家に帰って来て、玄関で靴を脱ぐ時に

子供が「あ~楽しかった!」

と言ってくれたら完璧です(笑)

また日常生活でも、親が人生を楽しんでいる姿を見せることは

情操教育で最も大切なことです。

 

以上が「心」を育てるポイントですが、

今後お話しする「頭」と「体」を育てることよりずっと大切です。

なぜなら「心」が育っていなければ

他の2つが育ったとしても、

それがマイナスの力として作用してしまう恐れがあるからです。

例えば、強い者だけが得をするようなルールを作る官僚や政治家、

あるいは暴力で弱者を押さえつけようとする反社会組織のように。

 

くれぐれも05歳の間に、

「頭」や「体」に目が行き過ぎて

「心」を育てることがおざなりにならないようにお願いします。

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