「心」を育てる
前回のお話しの続き
まず0~5歳で「心」を育てましょう。
いわゆる「情操教育」というやつです。
情操教育なんて聞くと、なんか難しそうに思うかもしれませんが、
やるべきことは「情緒の安定」と「感味力の育成」です。
まず情緒の安定とは、子供の心が安心・安全な状態にあることです。
なぜかというと、子供の心に不安や悲しみや恐怖がわずかでもあると、それが健全な頭や体の成長の阻害要因となってしまうのです。
これは最新のニューロサイエンス(神経科学)でも
「心理的安全性」という言葉を使って実証されています。
詳しくは『自立する子の育て方』という新刊の本で紹介されていますので、ぜひ読んでみてください。
とにかく乳児の情緒の安定がとても大事で、そのためにはまず親の情緒の安定が大切です。
子供は親の心の状態に敏感に反応するからです。
まるで感情そのものまでもコピーしているかのように。
だから、どんなに親が忙しくても、子供の前ではニコニコしましょう。
それができないなら、まず親がニコニコできる環境を作りましょう。
もう一つの「感味力の育成」ですが、
感味力とは「感じて味わう力」という意味の造語です。
別の言葉で言い換えれば、喜怒哀楽の「哀楽」の部分です。
つまり哀れむ力と、楽しむ力です。
哀れむ力というと、なんか変な感じがしますが、
要は、相手の気持ちがわかるかどうかということで、
コミュニケーション能力の根幹となります。
これを育てるには親子で哀しむ気持ちを共有すればいいのです。
例えば、
「飼っていた金魚が死んじゃったね…
可哀そうだったけど、一緒にお庭の土を掘って、埋めてあげようね。」
とういようなことです。
また楽しむ力とは
どんなことでも楽しめることができるようにすることで、
たとえ苦手なことでも、創意工夫で楽しめれば、
その子は大きく成長するのは間違いないでしょう。
これもそんなに難しいことではありません。
親子で遊んでいても、親が子供そっちのけで、
本気で転げまわったり、真剣に工夫してみたりして
とことん楽しんでいる姿を見せてあげればいいだけです。
その後家に帰って来て、玄関で靴を脱ぐ時に
子供が「あ~楽しかった!」
と言ってくれたら完璧です(笑)
また日常生活でも、親が人生を楽しんでいる姿を見せることは
情操教育で最も大切なことです。
以上が「心」を育てるポイントですが、
今後お話しする「頭」と「体」を育てることよりずっと大切です。
なぜなら「心」が育っていなければ
他の2つが育ったとしても、
それがマイナスの力として作用してしまう恐れがあるからです。
例えば、強い者だけが得をするようなルールを作る官僚や政治家、
あるいは暴力で弱者を押さえつけようとする反社会組織のように。
くれぐれも0~5歳の間に、
「頭」や「体」に目が行き過ぎて
「心」を育てることがおざなりにならないようにお願いします。
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