なぜ絵を描いて考えるのか
子供に思考力を身につけてもらいたい思ったときに
親としてまず重要なことは
「わかる」と「考える」とは、それぞれどういうことか を
理解することです。
「わかる」とは
言葉や文字を頭の中でイメージ再現することです。
単語一つ一つが脳内で正確にイメージできていなければ
正しくわかったことにはなりません。
相手の言っていることが理解できない
文字や文章を読み取れない
という子は、
言葉や文字からのイメージ再現ができていない
ということです。
つぎに「考える」とは
頭に浮かんだイメージを変形操作することです。
人間は五感からの刺激(主に文字などの視覚情報)によって
頭に浮かんだイメージを
複製・比較・類推・移動などの操作をすることで
問題の答えを導き出しています。
いわゆる天才と呼ばれる一部の人は
複雑な問題であっても この「考える」という行為を脳内だけで完了してしまいます。
でも普通の人はそんなことはできません。
できませんが、脳内でそれをする代わりに
紙に絵(脳内イメージ)を描いて
その絵に変形操作を加えることで
天才と同じように答えを出すことができます。
だから子供の思考力を育てたいと思ったら
まず絵を描くことが重要なのです。
大人でも、私の知る限り
めちゃめちゃ仕事のできる人は 常にノートを持ち歩いていて、
会話中でもノートを取り出して
おもむろに絵図を書き出して考え始めることをします。
また絵図を描くことによって
その子が考えていること
脳内の状態
心理的状態
これまで過ごしてきた環境
本人の資質
周りの大人の資質
それまでに成長している部分
成長していない部分
などなど
さまざまな情報が見て取れます。
それにもかかわらず
絵図など一切描かせずに
「思考力を育てる」なんて
たいそうなことを謳っている教室などがありますが
本質的に上記のようなことが分かっている
あるいは説明できるところはほとんどないでしょう。
絵図を描かせずに 思考力養成なんてありえませんから。
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